7.下着

毎日当たり前のように使っているけれど、そのたびにしっかりと真剣に考えることも少ないものに、下着があります。当たり前すぎるために、特に考えてこなかったということですね。下着とは、外に着る衣類の内側に身に着けるもので、特に肌に密着させて着る衣服のことをさしています。下着とか、インナーと呼ばれています。下着の主な機能としては、実用的な機能と感覚的な機能の両側面があります。実用的な機能というと、身体の汚れから上の衣服を守り、同時に体を保温し、快適さや衛生を維持させるものとなっています。


またもう一つの実用的な機能というと、体のラインを整えて、上に着る衣服、つまりアウターのシルエットをよくするという機能があります。そしてこれらの実用的機能の上に、さらに感覚的な機能があります。感覚的な機能というと、素材やデザイン、カラーなどからつけたい下着を選択することで、気分を変えたりコーディネイトを楽しんだりする感覚をさしています。言ってみれば、下着のフィーリングやファッション性を楽しむというとことでしょうか。特に下着の素材の研究は非常に盛んに行われていて、下着は肌に直接つけるため、最近では吸汗性や通気性に優れていることが重要視されている流れとなってきています。そんな中、近年の下着へのニーズというと、体型を補正する役割を強く求められるようになってきています。特に女性用の補整下着は、以前と比べても付け心地が良くなり、しかも補整力もアップするようになってきました。サテン生地のペチコートやコルセットなど凹凸を防ぐ為に一体化した商品も出回っています。女性の体は、自然のままにしておくとヒップは内側に、バストは外側に流れていく傾向にあり、しかもヒップよりバストの方が年齢を重ねるにつれて変化が大きくなっていくものです。しかも、変化してしまった体を元のように戻すということは、人間の体の仕組みからいって、残念ながら不可能です。特にバストには筋肉がないため、運動によって筋肉を鍛えることで支えるということもできません。しかも、歩いたり走ったりすることで生じる揺れはバストに大きなダメージを与えています。そこで、体型維持のために必要となってくるのが、補整ブラジャーや補整ショーツなどの補整下着となってくるわけです。体型を維持させるためには、これといった運動法や姿勢があるわけではありません。地道に、自分に合った下着を使って健康的な生活をするしかないのです。ですから特に女性にとっての補整下着は、自分の体型維持のために必要な下着となるのです。

このように、人の生活の上では必要不可欠となっている下着ですが、使われ始めたのも非常に古く、人間の歴史とともに下着も存在しました。古代から布を腰に巻きつけたりピンやベルトで止めたりして、体の部分を隠すようにしていましたが、これが下着の始まりと考えられています。古代の壁画等からも、人が下着を身に着けて生活している様子を見てとることができるということは、これらの時代からすでに、下着は人間にとって必要なものとなっていたということでしょう。それが次第に文明が発展していくことで、地域や時代によって様々なものが下着に要求されるようになっていきます。下着は、それらの要求に応えるように改良、変化してきたため、今では非常に多くの下着が存在するようになりました。どれも必要だったから生まれてきた下着とはいえ、現代ではどんな下着があるのかわからないほどになっています。しかも文明の発展によって、下着は機能的な側面だけでなく、おしゃれとしても重要視されるアイテムへと変化していきました。

このような下着をおしゃれの一つとしてとらえる流れは、すでに1910年代から行われていました。特に1913年にメリー・フェルプス・ヤコブによって原型を開発されたブラジャーは、耐久性や快適さが要求されるようにと変化されていきました。また1920年代になると、下着の意味合いが多岐にわたるようになってきて、下着は女性の魅力を引き立たせるものの一つという見方が出てくるようになります。その流れから生まれていったのが、ランジェリーという下着の分野です。さらに1930年代に入ると、ブリーフやボクサーショーツが誕生し始め、男性の下着も機能性や見栄えの開発、改良が進むようになっていきました。それが1950年代から1960年代に入ると、下着のファッション性が求められるようになり、プリントやデザインに工夫が重ねられるようになっていきます。そして現代では、下着はファッションとしてだけでなく、性的な魅力を主張するものとなっていきました。

2015/4/16 更新

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