9.子供服

子供服とは、大人が着る服とは別に子供用にデザインされ、製造された衣服のことをさします。この場合の子どもとは、16歳未満、身長160cm以下をさしています。ただし、実際に160cm以下の子どもは、小学生以下は対象になるものの、中学生は160cmを超えることが多いため、16歳未満と言っても子供服が着られない子どもは多くいることになっています。もともと子供服は、17世紀以降に作られるようになった服です。それ以前は、子ども、大人という年齢によって服装が規定されるのではなく、貴族や王族、または労働者階級といったように、身分制度によって衣服が規定されていました。そのため、身分制度が解体されるまで子供服という年齢による衣服が誕生することはなく、身分による拘束がなくなってからようやく年齢による衣服分けというのが生まれてきたといわれています。子供服が作られ始めた当初は、子供らしさやかわいらしさをデザインの中心に据えており、大人の服とは異なるものとなっていました。しかし1990年代後半からは特に、子供らしさを強調するよりも、大人っぽく見えるような思春期以降の若者が着る衣服のデザインを積極的に取り入れる傾向となり、それはそのまま現在でも引き続いてきています。子供らしさやかわいらしさを提案する子供服というと、キャラクターのプリントされたTシャツや半ズボンなどですが、それに代わって現在では、シンプルなデザインや、逆に女の子の子ども服なら少しギャル系を意識したようなデザインだったり、男女問わずフォーマルなデザインの子供服などが販売されるようになってきています。

そんな子供服を販売しているブランドは、非常に多くあります。国内、海外を問わず、子供をかわいく着飾りたいと願う親の気持ちはどこにでもありますから、子供服ブランドも、国内にも、海外にも多数あります。中でも日本国内の主な子供服のメーカーというと、次のようなブランドがあります。代表的な日本の子供服ブランドというと、ティンカーベルやファミリア、ミキハウスなどがあります。これら3つのブランドは、日本国内では子育てママだけでなく、どの年代の方でもわかるほど有名なブランドとなっています。

ティンカーベルは「子供服を通して子どもたちに夢を」というコンセプトのもと、子どもたちの個性に合わせた子供服を提案しているブランドです。そのため、フォーマルでおとなしいイメージというよりも、遊び心があるデザインと動きやすい子供服のデザインとなっているのが特徴です。もちろん、素材や製法も安心できるものを選び、機能性や耐久性への研究も行っているため、お父さん、お母さん方が安心して着させることができる子供服ブランドとなっています。続いての代表的子供服ブランド、ファミリアといえば、なんといっても皇室御用達の子供服ということです。1950年から60年もの長い歴史を持つ子供服の老舗ブランドファミリアは、「自分の子どもに着せるつもりで、ものづくりをしよう」というコンセプトのもと、「愛情品質」を合言葉に子供服を提案していっています。そこには、現代のように子供服を商品として売れるか売れないかということを基準に作成するのではなく、終戦後の女性たちが、古い日本式育児の習慣を大改革して欧米の優れた育児法を採り入れることで、習慣や観念にとらわれずに子どものことを考えた子供服を提案したいと考えて作られたという背景があります。そのため、常に子供の視点に立つことを考えて作られた子供服は、多くの親御さんに愛されるものとなりました。そしてもう一つの子供服ブランド、ミキハウスもあまりにも有名です。

ミキハウスは、「子どものことを第一に考えたものづくり」を原点にして、遊ぶ、寝る、食べる、おしゃべりする、走る、夢中になるという子どもたちのすべての活動で、ミキハウスの子供服を着て健やかに成長していってくれたら、という願いを込めて子供服づくりをしています。そして、大きくなったときに思い出に残るような、でも毎日来ている今は、子供服のことを気にしなくていられるくらい安心できる存在になりたいという思いで子供服を作っているため、どの子供服も品質がよく、細部にまで神経のいきわたったものとなっています。

その他にも、今注目を集めている子供服ブランドというと、男性が手掛けている子供服ブランド「スムージー(smoothy)」です。ファッションディレクターの品川雄一さんと菊池陽之助さんという男性二人が始めたスムージーは、派手なプリントや色遣いはないけれど、子供本人の魅力を引き出すようなさりげない色と本格的なデザイン、そしてシルエットにもこだわりを持っている子供服を提案しています。

Last update:2016/6/29

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